第六回 心ない视线(无情的视线)



学校(09:38)



亜也「おはよう。」

亚也:“早。”



遥斗「おう。今日、一人?」

麻生:“哦,今天一个人?”



亜也「うん、まりと早希は朝练。新人戦近いから。それに、いつも二人に甘えられないしね。」

亚也:“嗯,麻里和早希都去练习了,不久就要新人赛了。而且我也不能总是依靠她们两个啊。”



先生「池内。」

老师:“池内。”



亜也「おはようございます。」

亚也:“早上好。”



先生「おはよう。どうだ、调子は?」

老师:“早,身体怎么样?”



亜也「まあまあって、感じです。」

亚也:“还可以吧。”



先生「そっか、调子が良くなったら、いつでも戻ってこいよ。」

老师:“是吗。身体好了以后随时你欢迎回来。”



亜也「この足じゃバスケなんて、无理だつーの。ねえ。」

亚也:“我这样的脚还能打篮球?是吧。”



遥斗「悪い、それ取って。」

麻生:“不好意思,把那个给我。”



亜也「えっ?これ?」

亚也:“哎?这个?”



遥斗「それ。サンキュー。」

麻生:“那个,谢谢。”





遥斗「そこのビーカー取って。」

麻生:“把那个烧杯给我。”



亜也「人使い、荒くない?私、身体が不自由なんだよ。」

亚也:“你可真会使唤人,我可是残疾人哦。”



遥斗「いばんなよ。」

麻生:“别老挂在嘴边。”



亜也「别に威张ってないけど。はい。」

亚也:“没挂在嘴边啊。给。”





遥斗「水温が25度。CODが8 PPM。PH(「ペーハー」と読む)が7.0。」

麻生:“水温25度,COD(化学需氧量)为8 PPM,PH值为7.0。”



亜也「ね、私のこと生物部だと思ってない?」

亚也:“喂,是不是把我当生物部的人了?”



遥斗「いいじゃん。どうせ暇だろう。」

麻生:“这有什么,反正你也闲着没事。”



亜也「そうだね。」

亚也:“那倒也是。”



亜也「何见てるの?」

亚也:“你在看什么?”



遥斗「プランクトン。」

麻生:“浮游生物。”



亜也「何で?」

亚也:“干吗要看这个?”



遥斗「朝比奈川の水质调査。」

麻生:“调查朝比奈河的水质。”



亜也「ふうん。私にも见せてよ。」

亚也:“嗯,我也要看。”



遥斗「市役所の环境保存课と合同で、何年も続いてるんだ。手伝えよ。部员足りねんだから。」

麻生:“市政府的环境科也一同参与,已经持续了好几年了,生物部人手不够,来帮忙吧。”



亜也「うん。まあ、考えておくわ。」

亚也:“嗯,我考虑一下。”



バカ女子生徒B「なんか最近、あの二人、急接近って感じじゃない?」

女学生B:“最近那两个人好象突然亲密起来了。”



バカ女子生徒B「いいの?のんびりしてたら、亜也にとられちゃうんじゃない?」

女学生B:“你放松的话可能会被亚也抢去了哦。”



バカ女子生徒A「とられるわけないでしょ。あの子に。」

女学生A:“凭她啊,不可能的。”



遥斗「右上。」

麻生:“右上角。”



亜也「あ、これ?あ、すごーい。」

亚也:“啊这个吗?好厉害。”



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家中(22:05)



母「同情だってこと?」

母亲:“你是说出于同情?”



母「もし、そうだとしても、同情って、そんなに悪い事かなあ。」

母亲:“即便如此,同情也不是什么坏事吧。”



父「えっ?」

父亲:“哎?”



母「同情って、人の悲しみや苦しさを自分の事と同じように思う事でしょ。」

母亲:“同情就是把他人的悲伤和痛苦当作自己的一样,对吧。”



父「ああ。」

父亲:“嗯。”



母「きっと、亜也、病気になって、今、いろんな人の视线を感じてると思うの。偏见や差别の视线に负けないで欲しい。乗り越えて欲しい。」

母亲:“亚也病了以后,一定受到很多人的关注。希望她能战胜偏见和歧视的目光,希望她能克服这些。”







母「でもね、中には本当の思いやりを持った视线もあると思うの。それはちゃんとわかる子でいて欲しい。难しい事かも知れないけどね。」

母亲:“但是,也有真正关心她的目光,也希望她能明白。这也许不是一件容易的事。”



母「お父さん?」

母亲:“瑞生?”



父「大丈夫だよ、俺とお前の子供だぞ、きっと乗り越えてくれるし、人の気持ちもわかる子だ。俺って、ちっちぇえなあ。ほんと、お前と亜也に比べると、ほんとちっちぇえ、あの。おれも、がんばなきゃな。亜也に、负けてらんねしいよ。」

父亲:“没事的,她可是我和你的孩子。一定能克服的,她是个善解人意的孩子。我真是渺小啊,比起亚也和你来,真的很渺小。我也要加油,不能输给亚也。”



母「そういう事。」

母亲:“就是这样。”



父「あ。」

父亲:“嗯。”



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家中(31:21)



亜湖「あいつも最低だけど、あんたはもっと最低だよ。」

亚湖:“那家伙是很差劲,可是你更差劲。”



母「亜湖、どうしたの?」

母亲:“亚湖,怎么了?”



亜湖「何が耻ずかしいの!亜也ねえの何が耻ずかしいの。」

亚湖:“有什么好丢人的?亚也姐有什么让你觉得丢人的?”



亜湖「亜也ねえはすごいじゃん。」

亚湖:“亚也姐不是很了不起吗?”



母「亜湖…」

母亲:“亚湖……”



父「おい、なんか有ったのか?」

父亲:“喂,发生什么事情了?”



亜湖「亜也ねえ、毎日がんばってリハビリして、あんなに明るくて、もし、私が亜也ねえみたいな病気になったら、あんなふうに外に出る勇気はないよ。じろじろ见られたり、変な事言われたら、あんなふうに笑ってられないよ。私、初めて、亜也ねえってすごいって、ほんとそう思った。」

亚湖:“亚也姐每天都努力做康复锻炼,那么地开朗,如果我得了她那样的病的话,不可能像她那样有勇气外出。如果别人用奇怪的眼神盯着我看,莫名其妙地说我,我不可能仍然露出那样的笑容。我第一次真的觉得亚也姐很了不起。”





亜湖「これ、亜也ねえがつけたんだよ。」

亚湖:“这个,是亚也姐给你缝上的。”



亜湖「亜也ねえにとって、このネーム、缝い付ける事がどんなに大変だったか、あんたわかる?」

亚湖:“对亚也姐来说,缝上这个名字有多么费劲,你知道吗?”



亜湖「何时间もかけて、つけたんだよ。寝る时间、削ってつけたんだよ」

亚湖:“花了好几个小时才缝上的,牺牲了睡眠时间才缝上的。”



亜湖「ヒロ、あんたここまで出来る?亜也ねえのためにこんなに一生悬命になれる?何で亜也ねえのこと耻ずかしいなんて思うのよ!」

亚湖:“小弘你能做到这个地步吗?能为了亚也姐这么拼尽全力吗?为什么要觉得亚也姐很丢人啊!”



母「亜湖、もういいから。」

母亲:“亚湖,好了。”



亜湖「そんなふうに思ってるあんたの方が、よっぼど耻ずかしい!」

亚湖:“我觉得你更丢人!”



母「もういい、もういい。」

母亲:“好了,别说了。”



父「弘树、亜湖の言ってる事わかるよな。」

父亲:“弘树,你明白亚湖说的话吧。”



父「お前、今、お前のここ、痛えよな!」

父亲:“弘树……现在你这里很痛吧。”



弘树「ごめんなさい。」

弘树:“对不起。”



父「よし、それでこそ、俺の子だ。」

父亲:“好,这才是我的孩子。”



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生物室(36:48)



亜也「はい。」

亚也:“给。”



遥斗「サンキュー。」

麻生:“嗯。”



亜也「明日も手伝うから。」

亚也:“我明天也会来的。”



遥斗「明日って、弟のサッカーの试合だろ?」

麻生:“明天你弟弟不是要足球比赛吗?”



亜也「うん。でも、私行かないことにした。」

亚也:“嗯,不过我决定不去了。”



遥斗「何で?」

麻生:“为什么?”



亜也「私はね、周りからどんな目で见られても平気。でもヒロの気持ちまでは考えてなかった。ヒロ、辛かっただろうな。优しい子だから。最低なお姉ちゃんだよね。」

亚也:“无论别人用什么目光看我,我都无所谓。但是我没考虑到小弘的心情。小弘也许很痛苦吧,因为他是个温柔的孩子。我真是个差劲的姐姐啊。”



遥斗「なら、行けば?」

麻生:“那样的话,就去吧。”



遥斗「お前の弟、まずいことしたなって、後悔してんじゃない?ほんとは来て欲しいって思っても、言えないだろうし。男ってのは、繊细だからさ。」

麻生:“你弟弟不是已经为自己的过错而后悔了?虽然其实是想要你去的,却说不出口。男生的心是很纤细的。”



亜也「何それ?」

亚也:“什么东西?”



遥斗「えっ?」

麻生:“哎?”



亜也「その颜。」

亚也:“你的脸。”



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日记(43:41)



亜也『心无い视线に、伤つくこともあるけれど、同じくらいに、优しい视线があることもわかった。』

亚也:虽然有时会被无情的目光所刺伤,但我也明白了周围同样也有关爱(温柔)的目光。







『だから 私は绝対に逃げたりはしない そうすれば きっといつか』

亚也:所以,我绝对不会逃避,这样的话将来肯定有一天会……



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第七回 私のいる场所(属于我的地方)



神社(00:50)



亜也『新しい年が明けた。そして今までよりもっと人の助けを必要とする生活になった。』

亚也:新的一年开始了,同时我的生活也变得更需要别人的帮助了。



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学校(04:46)



亜也『车椅子を使う生活になっても、友达は全然変わらない。友达っていいな。いつまでも一绪にいたい。』

亚也:即使现在要坐轮椅生活,但朋友依然是朋友,朋友真好,永远都想和他们在一块儿。



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生物室(06:09)



亜也「麻生君はどうするの?文系?理系?」

亚也:“麻生君准备怎么办?文科?理科?”



遥斗「なんも决めてない。」

麻生:“什么都没有决定下来。”



亜也「そんな気がした。」

亚也:“我就知道。”



遥斗「よし、ちょっと待ってろな。」

麻生:“好,稍等一下。”



亜也「獣医さんとかは?だって麻生君、动物のこと详しいし。ぴったりじゃない?」

亚也:“当兽医怎么样?你对动物又比较了解,很合适不是吗?”



遥斗「そんな先のことわかんねーよ。そっちは?决めてんの?」

麻生:“谁知道那么久以后的事。你呢?决定了吗?”



亜也「私?私は…今はひたすら、他の人に何かをしてもらっている立场でしょ。だから、将来は、人の役に立てる仕事がしたいな。」

亚也:“我?我现在只是一味得到别人的帮助,所以我将来想要做能帮助别人的工作。”



遥斗「マザーテレサか。(インドのカトリック圣职者)」

麻生:“别让我笑掉大牙了。”



亜也「本気で言ってるのに。」

亚也:“我可是认真的。”





遥斗の兄「やっぱあれじゃん。生きてるからには人の役に立ちたいじゃん。」

麻生的哥哥:(还是因为那个啊,)既然活着就应该帮助别人嘛。”





遥斗「前に、お前と同じことを言ってた人がいたな。」

麻生:“以前有一个人跟你说了同样一句话。”



亜也「ん?」

亚也:“嗯?”



遥斗「医者目指して、医大行ってたんだけどさ。亲にもすげー期待されてて。なんつーの、俺とは大违い。」

麻生:“为了成为一名医生,上了医科大学。父母对他充满了希望。怎么说呢?他跟我完全不同。”



亜也「友达だったの?」

亚也:“是你的朋友吗?”



遥斗「兄贵。」

麻生:“是我哥哥。”



亜也「え?」

亚也:“哎?”



遥斗「俺の兄贵。」

麻生:“我的哥哥。”



亜也「お兄さんいたんだ。」

亚也:“你有哥哥啊。”



遥斗「なんちって。」

麻生:“骗你的。”



亜也「また嘘?」

亚也:“又撒谎?”



亜也「そろそろ行くね。お母さん迎えに来るから。」

亚也:“我该走了,妈妈也要来接我了。”



遥斗「ここで待ってればいいじゃん。车来るの见えるだろ?」

麻生:“在这里等不就行了,这里看得到下面车来了没有。”



亜也「でも邪魔になりそうだし。」

亚也:“但是,在这里好象会打扰你。”



遥斗「だったら、そっちの水槽洗って。」

麻生:“那你就把那边的水槽洗洗吧。”



亜也「えぇ?」

亚也:“哎?”



遥斗「人の役に立ちたいんでしょ。はい。」

麻生:“你不是想帮助别人吗?来。”



亜也「あ、来た。」

亚也:“啊,来了。”





遥斗「な、お前の待合室にしてやるよ。」

麻生:“你以后就在这里等你妈妈吧。”



亜也「え?」

亚也:“哎?”



遥斗「生物室。」

麻生:“在生物室等吧。”



亜也「その代わり手伝えってことでしょ。」

亚也:“然后为了感谢你,得帮忙打下手是吧。”



遥斗「当然。」

麻生:“当然啦。”



亜也「あ、ごめん。ちょっと待って。」

亚也:“啊,不好意思,稍等等。”



遥斗「何やってんの?」

麻生:“你在搞什么?”





亜也「私、どういう訳かこの音が好きなんだ。学校来ると、ついここ踏んじゃうの。なんか廊下が挨拶してくれてるみたいで。」

亚也:“我不知为什么很喜欢这个声音,一到学校,就不知不觉地来踩这里,就好象走廊在跟我打招呼似的。”



遥斗「おまえ、変なやつ。」

麻生:“你这个奇怪的家伙。”



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养护学校(残疾人学校)(22:30)



明日美「病気になったのは、不幸じゃないです。不便なだけ。」

明日美:“得病并不是不幸,只是有一点点不方便而已。”



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亚也家(27:07)



遥斗「ほんっとお前デカくなったよな。毎日豆腐食わされてんのか?」

麻生:“你可真的大多了啊。每天只喂豆腐给你吃吗?”



亜也「そんなわけないじゃない。」

亚也:“这怎么可能。”



遥斗「あの亲父さんならあり得る。お前んち、いい家族だな。」

麻生:“那个大叔的话就有可能。你家的家人真好。”



亜也「うん。私もそう思う。」

亚也:“嗯,我也是这么想的。”



遥斗「お前はちゃんと居场所があっていいよな。」

麻生:“你有一个属于自己的地方真好啊。”



亜也「ん?」

亚也:“嗯?”



遥斗「もっとでっかくなれよ。な。」

麻生:“要长得更大哦,好吗?”



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家中(34:04)



亜也「私の将来は私が决める!病気の为に、部活とかやめなきゃいけないのはしょうがないと思う。他にも、いろんなことをいっぱい谛めてきたけど、全部しょうがないと思ってる。みんなと同じようにいかないこともよくわかってる。でもそれでも、まりたちと一绪にいたいの。友达がいないところなんか行きたくないよ。友达までいなくなったら、私、私じゃなくなっちゃうから。だから…お愿いします。」

亚也:“我的将来我自己决定!因为这病,我不得不放弃了社团活动,其他的很多事情我也放弃了,全都是没有办法的。大家能做的事情我做不了,这一点我也很清楚。但是,即使这样,我还是想和麻里她们在一起。我不想去没有朋友的地方啊!要是连朋友都失去了, 我就不是我自己了……所以……拜托你们。”



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家长会(39:49)



母「娘の病気は、主治医の先生から、治疗法のない病気だと言われました。」

母亲:“女儿的病,据主治医生说,是绝症。”



母「いずれは、字を书くことも、一人で食事を取ることも、话すことも、难しくなるそうです。」

母亲:“总有一天会变得难以写字,难以独自进食,难以说话。”



母「最初は、信じられませんでした。主人も私も。他の病院を回ったり、何册も医学书を読んだりして。何かの间违いだと思いたくて。でも…事実でした。」

母亲:“开始我和丈夫都不相信,跑遍了各地的医院,读了很多的医学书,希望是哪里搞错了。但是,这是事实。”



母「娘に、病気のことを话したとき、言われました。どうして私なんだって。まだ、15才なのにって。」

母亲:“告诉女儿病情的时候,她这么说,为什么会是我,我还只有15岁啊。”



母「娘はこれまでに、いろんなことを谛めてきました。休みの日に友达と映画に行くことも、大好きだった部活も。でも、そんな娘が、学校に行くことは、本当に楽しみにしてるんです。友达に会えるって、毎日笑颜で登校していくんです。」

母亲:“到现在为止,女儿已经为此放弃了很多。休息天和朋友去看电影啦,她最喜欢的社团活动啦,她都放弃了。但是,她非常期待每天来学校。因为能看到朋友,她每天都微笑着去学校。”



母「このまま、この学校に、ずっとはいられないことも、娘はわかっているはずです。ですから、もう少し、ほんの少しだけ、娘に、考える时间を顶きたいんです。どうか、自分で决断するまで、待ってはいただけないでしょうか。」

母亲:“她肯定也知道,自己总有一天会离开这所学校。所以,请再给她一点,只是一点点考虑的时间。请再等她一会儿,让她自己作出决定好吗?”



母「いつかこの学校を去るとき、自分の将来は自分で决めたんだって、そう胸を张って、大好きな东高から、転校させてやりたいんです。亲のわがままだということは、重々わかっています。でも、どうぞ、どうか、よろしくお愿いいたします。」

母亲:“我希望她的将来由她自己去决定,想让她抬头挺胸地,从她最喜欢的东高(明和台东高中)转到其他学校。我知道,这是作为父母的任性的要求。但是,还是请大家拜托了。”



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学校(43:01)



亜也『体育馆に响く、ボールの音が好き。放课後の、静まり返った教室も。窓から见える风景も。床のきしむ廊下も。ホームルーム前のおしゃべりも。みんな好き。迷惑をかけるだけかもしれない。何の役にも立てないかもしれない。』

亚也:在体育馆里回响的篮球声也好,放学后安静的教室也好,窗外的景色也好,走廊地板发出的“咯吱”声也好,班会前的聊天也好,这些我全都喜欢。也许净给大家添麻烦,也许什么作用也起不了。





『それでも わたしはここにいたい だってここが わたしのいる场所だから』

亚也:即便如此,我还是想待在这里,因为这是属于我的地方。



『友达って対等に付き合ってくれるから、ありがたい。「読书するようになったのは、亜也ちゃんの影响よ」と言われた。「ああ、よかった」私は彼女たちに迷惑ばかりかけていたんじゃない…と、思ってもかまいませんよね。』

亚也:非常庆幸,能和朋友平等地交往。她们说:变得爱看书是受了亚也的影响。啊,太好了。我也许没有净给她们添麻烦(我可以这么认为吧)。





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第八回 1リットルの涙(一升的眼泪)



学校(04:52)



『去年の春、私の胸の中は、东高に入学する期待でいっぱいだった。今の私には、いったいどんな春が待っているんだろう。』

亚也:去年春天,我满心期待着能进东高(明和台东高中),而现在,又有怎样的春天在等待着我呢?



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生物室(05:36)



遥斗「良くやりますね。」

麻生:“你真用功。”



亜也「全国模试、もう来周でしょう?こんぐらいしか顽张るところ、ないからさ。」

亚也:“全国模拟考试不是下周嘛,其他的事做不了,我也只能这么努力地学习了。”



亜也「どうしたのそれ?」

亚也:“那个是什么啊?”



遥斗「耕平がさあ、クラスの仕事、ほったらかしにしてんだ。卒业アルバム作る时用にさ、1年ごとにまとめておくんだって。」

麻生:“耕平不愿意做这些班级工作,他让我整理一下一年级时的照片,用来做毕业相册。”



亜也「私卒业できるのかな。」

亚也:“我能毕业吗?”



遥斗「何言ってんだよ。」

麻生:“你在说什么啊?”



亜也「わかってはいるんだ。これ以上症状が进んだら、いつかは、私が自分で决断しなきゃいけないんだって。」

亚也:“我知道,如果病症再这么恶化下去……总有一天要我自己做出决断的。”



遥斗「先のことばっか考えてどうすんだよ、バカ!お前、前に俺に言ったろ?今出来ることを顽张るんだって。これからもお前が必死で何かをがんばるたびに、クラスのアルバムにこういう写真がどんどん増えていくんだよ。」

麻生:“傻瓜,你怎么能老想着将来会发生什么。你不是跟我说过的吗?只要努力做现在能做的事就可以了。今后每当你努力做什么的时候,班级相册中这样的照片也会不断地增加的。”



亜也「どうしちゃったの?麻生くん?」

亚也:“怎么了你?”



遥斗「はあ?」

麻生:“啊?”



亜也「まるで…いい人みたい。」

亚也:“就好象变成了好人一样。”



遥斗「うるせーよ。」

麻生:“你好烦。”



亜也「私…ほんとは怖いんだ。この学校辞めたら、その时点で、私の人生、何かが终わっちゃうような気がして。」

亚也:“我其实很害怕,感觉一旦离开这所学校,那时候我的人生有什么东西会就此结束。”



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家中(18:45)



亜湖「亜也姉、もしもの话していい?もしもさ、私がいっぱい勉强して、もしも来年东高受けて、もしも万が一受かるようなことがあったらさ、私が一年生で、亜也姉が三年でしょ?私いっぱい手伝えると思うんだ。学校の行き帰りとか、教室移动する时とか、何か困った时、私いっぱい役に立てると思うんだ。そしたらお母さんも仕事辞めないで平気でしょ。だからさ、もうちょっとだけ待ってよ。もうちょっとだけ、顽张ってみてよ。」

亚湖:“亚也姐,我说如果,如果我努力学习,明年去考东高(明和台东高中),万一我真的考上了,到那时我是一年级,亚也姐是三年级对吧?我想我就能帮到你许多了,比如送你上学放学啦,在学校里帮你推轮椅啦(跑教室),碰到什么事的时候,我想我能帮上很多忙。那样的话,妈妈也就不用辞职了吧。所以,再等我一段时间,再坚持一下。”



亜也「ありがとう。亜湖。」

亚也:“谢谢你,亚湖。”



亜湖「言っとくけど、もしもの话だからね。」

亚湖:“我先声明啊,这只是假设哦。”



亜也「了解。」

亚也:“嗯。”



教室(24:31)



遥斗「お前らズルいよ。あいつの前ではいい人の振りして、亲切にして。あいつが何度ごめんねって言っても、平気平気って缲り返して。あいつがいない时にこんな话して、本当は迷惑でした、なんて、ずるいよ。」

麻生:“你们太狡猾了吧,在她的面前装出一副好人的样子,对她亲切有加,不管她说多少遍不好意思,对不起,你们都回答她说没事没事,而在她不在的时候又说这些话,说什么其实真的很困扰什么的。你们太狡猾了。”



先生「麻生、あのな。」

老师:“麻生,我说……”



遥斗「嫌だったらもともと亲切になんかすんなよ。面倒だ、困ってる、疲れるってあいつの前で言えよ!そしたらあいつきっとわかったよ。助けてもらわないで済む方法だって考えたよ。」

麻生:“你们不愿意的话,那就干脆从一开始就别对她好,觉得麻烦,为难,太累的话,就当着她的面说啊!这样的话她一定会明白,也会想出不用麻烦大家的方法。”



先生「麻生、お前の言いたいことは良くわかる。でも、」

老师:“麻生,我知道你想说什么,但是……”



遥斗「お前もだよ!」

麻生:“你这家伙也是。”



先生「お前!?お前って…」

老师:“你这家伙?喂,你怎么对老师说……”



遥斗「何であいつより先に亲に话すんだよ。毎日直接颜を合わせているあいつに何で话闻いてやんねーんだよ!外堀埋めて追い込むような真似すんなよ!先生があいつとちゃんと向き合ってたら、あいつだってきっと自分で…」

麻生:“为什么先告诉她父母而不先告诉她?每天都能见到她,为什么不直接跟她说?不要用这种迂回战术去逼迫她!如果老师能好好地面对她,她也肯定自己会……”



遥斗「池内…」

麻生:“池内……”



まり「亜也…」

麻里:“亚也……”



亜也「ごめんなさい。忘れ物しちゃって。」

亚也:“对不起,我忘拿东西了。”





遥斗「乗れよ。」

麻生:“我背你。”





亜也「なんか言ってよ!ペンギンの话とか、鱼とか、犬とか、そういうのもうネタ切れ?この际、作り话でいいから。嘘ついても、もう怒んないから。」

亚也:“你说话啊,企鹅呀,鱼呀,小狗之类的,这样的话题已经没了吗?编的也行,就算你说谎我也不会生气的。”



遥斗「なんも出来ない。あいつらに、伟そうなこと言って、俺だってあいつらと同じだよ。お前の病気知ってて、お前が辛いの、ずっと近くで见てて。でも、结局、何も出来なかった。头でっかちで、口先ばっかで。亲父の言うとおりだよ。ただのガキで…」

麻生:“我什么也做不了。对着那些家伙说得很神气,但我其实也和那些家伙一样。知道你的病情,一直在你身边看着你痛苦,但是最终什么都做不了。只是嘴上说漂亮话,光说不练,正如我老爸说的那样,我只是个孩子。”



亜也「そんなことないよ。いつも励ましてくれた。谁にも言えないような话、闻いてくれた。沈んでいる时に、笑わせてくれた。そばにいてくれた。私が辛い时は、いつも一绪にいてくれた。」

亚也:“才没那种事,你一直鼓励着我,听我述说不能对其他人说的话,在我消沉的时候逗我笑,在身边守护我,在我痛苦的时候陪着我。”



亜也「ありがとう。麻生くん。」

亚也:“谢谢你,麻生君。”



亜也「バイバイ…」

亚也:“拜拜……”



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归途(31:54)



亜也「お父さん。」

亚也:“爸爸。”



父「うん?」

父亲:“嗯?”



亜也「私、お豆腐一筋のお父さんが好き。世界一美味い豆腐を作るっていって、自信持って言えるお父さんが好き。」

亚也:“我喜欢专心做豆腐的爸爸,喜欢自信地说要做出全世界最美味的豆腐的爸爸。”



父「な、なんだよ、いきなり。」

父亲:“干吗突然说起这些?”



亜也「お母さん。」

亚也:“妈妈。”



母「うん?」

母亲:“嗯?”



亜也「保健师のお母さんも好き。24时间町のみんなのこと考えて、人の喜ぶ颜を生きがいにしてる、そんなお母さんが大好き。」

亚也:“我也喜欢身为保健员的妈妈,喜欢24小时为大家考虑,将他人的快乐作为自己生存价值的妈妈。”



母「亜也。」

母亲:“亚也。”



亜也「だからさ、仕事辞めないでよ、お母さん。お父さんも、无理しないで。」

亚也:“所以不要辞职,妈妈。爸爸也不要太劳累了。”



父「何言ってんだよ。」

父亲:“说什么呢?”



亜也「亜湖もヒロも理加も、みーんな好き。こんな私のことお姉ちゃんって立ててくれるんだもん。私、この家族が大好き。だから、みんながいるから、私どこに行っても平気だと思う。私、养护学校に行くね。」

亚也:“亚湖,小弘还有理加我都喜欢,因为大家还把这样的我当作姐姐来看待,我喜欢这个家。所以,因为有大家,(我认为)我去哪里都没有关系。我决定去养护学校了(残疾人学校)。”



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演讲(33:55)



亜也「知ってる人もいると思いますけど、私の病気は治りません。治疗法がないみたいです。」

亚也:“我想应该有人知道,我的病是无法治愈的。似乎没有任何治疗方法。”



亜也「いつか、歩くことも、立つことも、话すこともできなくなるとお医者さんに言われました。」

亚也:“医生对我说,有一天将会变得不会走路,站立,说话。”



亜也「この一年で当たり前にできていたことがひとつひとつできなくなっていきました。」

亚也:“在这一年里,理所当然能做的事情变得一件一件不会做了。”



亜也「梦の中では友达としゃべりながら歩いたり、バスケをしながら思い切り走ったりできるのに、目が覚めるともう自由には动かない身体があるんです。」

亚也:“在梦中明明可以和朋友边走边聊,在篮球场上尽情奔跑,但当醒来时,却发现自己的身体已经变得如此不自由。”



亜也「毎日が変わってしまいました。」

亚也:“每天病情都在加重。”



亜也「転ばないためにどう歩いたらいいのか、どうすればお弁当を早く食べれるのか、どうすれば人の视线を気にしないでいいのか、ひとつひとつ头の中で考えなきゃ生きていけません。」

亚也:“为了不摔倒要怎么走路才好呢,要怎么样才能快点吃完便当呢,怎么做才能不介意别人的视线呢,如果不在脑中一一考虑这些,就无法生活下去。”



亜也「高校に行って、大学に行って、仕事をして、そんなふうに思い描いていた未来が、ゼロになっちゃいました。」

亚也:“上高中,上大学,去工作,这样描绘出的未来已经不可能实现了。”



亜也「生きていく道が见つからなくて、小さな希望の光も见えなくて、病気になったせいで私の人生は壊れてしまったって何度も思いました。」

亚也:“我找不到生存下去的道路,看不到微小的希望的光芒,因为这病,我的人生毁灭了,这样想过很多很多次。”



亜也「でも…でも…悲しいけど、これが现実です。」

亚也:“但是,但是,虽然很悲伤,但这是事实。”



亜也「どんな泣いても病気からは逃げられないし、过去に戻りたくても时间は戻せないし、だったら、自分で今の自分を好きになってあげなくちゃって、そう思いました。」

亚也:“无论怎样哭泣也逃避不了病魔,就算想要回到过去,时间也不会倒流。既然这样,我就要去接受和爱惜现在的自己。”



亜也「だって、この身体になってから初めて気づいたことがたくさんあるから。」

亚也:“因为,自从身体变成这样后我才意识到很多事情。”



亜也「そばにいてくれるだけで家族ってありがたいんだなあとか、さりげなく支えてくれる友达の手がすごく暖かかったりとか、健康なことがそれだけですごく幸せなこととか、病気になったからって失うばっかりじゃありませんでした。」

亚也:“我意识到有家人陪在我的身边是如此可贵。我意识到亲切地帮助我的朋友们的手是如此温暖。我意识到拥有健康的身体是如此幸福。虽然得了这病,但也并不是只有失去。”



亜也「この身体の私が私だって、障害っていう重荷を背负っている私が今の私なんだって、胸を张って生きていこうと思いました。だから、养护学校に行くことは自分で决めました。」

亚也:“我决定承认现在的我。背着被称为残疾的沉重包袱的我就是现在的我。我决定抬头挺胸地活下去。所以,我决定去养护学校(残疾人学校)。”



亜也「みんなとは生きる场所が违うけど、これからは自分で选んだ道の中に一歩一歩、光を见つけたいから。」

亚也:“虽然和大家的生活环境不同,但是,今后我想在自己选择的道路中一步一步地寻找到光明。”



亜也「そう笑っていえるようになるまでに、私には…、少なくとも1リットルの涙が必要でした。」

亚也:“我至少要流下一升的眼泪,才能这样笑着跟大家说这些。”



亜也「だからもう私はこの学校を离れても、何かが终わってしまうなんて绝対に思いません。」

亚也:“所以,即便我离开这所学校,也决不会认为有什么东西会就此结束。”



亜也「みんな、今まで亲切にしてくれて、本当にありがとう。」

亚也:“大家一直都对我这么好,真的很感谢。”



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日记(43:42)



亜也『いいじゃないか、転んだって。また起き上がればいいんだから。』

亚也:摔倒了又有什么关系呢?还可以再站起来嘛。



『転んだついでに空を见上げれば 青い空が今日も 限りなく広がってほほえんでいる あたしは 生きてるんだ』

亚也:摔倒的同时,仰望天空,今天广阔无边的蓝天也在对着我微笑。我是活着的。



『终业式まであと4日。みんなが私の为に千羽鹤を折ってくれているようだ。一生悬命折ってくれている姿をまぶたの裏に焼き付けておこう。たとえ别れても、决して忘れないために。でもーーー。「亜也ちゃん、行かないで」と言って欲しかった。』

亚也:离毕业典礼还有4天,大家似乎在为我折一只只纸鹤,我要把大家努力为我折纸鹤的身影,深深地印在脑海中。即使分别,也永远不会忘记。可是,我真希望他们对我说:亚也,别走。



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